奈良市 埋蔵文化財調査センター移転 施設拡大へ

奈良市の富雄丸山古墳で、東アジアで最も長いとされる鉄剣などが見つかったことなどから、奈良市は、手狭な現在の埋蔵文化財調査センターを移転し施設を拡大することになり、今後、具体的な内容の検討に入ります。

奈良市の「富雄丸山古墳」では去年12月、東アジアで最も長いとされる「蛇行剣」と呼ばれる、波打ったような形をした長さ2メートル30センチ余りの鉄の剣と過去に例をみない、盾のような形をした青銅の鏡が見つかりました。
奈良市では、市内の遺跡や古墳などからの出土品を奈良市大安寺西にある、埋蔵文化財調査センターで保管・展示していますが、展示スペースが狭く建物も老朽化していることから今回の発見を機に移転して施設を拡大することになりました。
移転先は「富雄丸山古墳」の近くの奈良市西部を予定していて、今回見つかった蛇行剣や鏡も展示したいとしています。
今後、市では具体的な場所や内容の検討に入り、来年度末以降の完成を目指したいとしています。
奈良市教育委員会文化財課では、「新たな観光の拠点にもなればうれしい」と話しています。