三宅町 県立工科大学設置事業見直しで住民説明会

山下知事による県の大型事業の見直しで設置されないことが決まった県立工科大学について、予定地として検討が進んでいた三宅町の住民に対する説明会が20日夜開かれ、住民からは、知事に決定の見直しを求める意見が相次ぎました。

三宅町の石見公民館には、山下知事や地元の住民などおよそ50人が集まりました。
山下知事は、今年度、予算が計上されていた大型事業など20の項目について必要性などを見極める「査定」を行い、このうち、三宅町に計画されていた県立工科大学については設置しない方針を決めました。
その理由として、山下知事は、20日夜の説明会で、▼新設の大学ではブランド力がなく優秀な学生を集められないと考えられることや、▼県内の大学の卒業生のほとんどが県外の企業などに就職してしまい、若者をとどまらせる効果が薄いことなどを挙げました。
これに対して、住民からは、「魅力特色のある大学をつくれば学生が集められるのではないか」とか、「公立の大学でも工学系の学部で学生を集めているところはある」などと、知事の決定を見直すよう求める意見が相次ぎました。
また、知事が、取得を済ませた土地に企業を誘致するなど雇用の場などを確保する意向を示していることについて、「どのような企業が誘致されるのかしっかりと示してほしい」といった声もありました。
地元の70代の男性は、「数十年後にどうなっているかわからない。結論ありきで決めたのではないか」と話していました。
説明を終えた山下知事は、報道陣の取材に対し、「現実的に考えて、少子化の時代に大学をつくることがうまくいくとは思えない。住民に納得いただけるような企業の誘致を、町とも協議して進めていきたい」話していました。