奈良 1週間に熱中症疑い100人搬送 去年同期比2倍近くに

奈良県内で、今月16日までの1週間に熱中症の疑いで搬送された人は100人で、去年の同じ時期の2倍近くに増えました。

県の発表によりますと、今月10日から16日までの1週間に熱中症の疑いで救急搬送された人は100人で、前の週より4割多く、去年(令和4年)の同じ時期の2倍近くになっています。
搬送された人の4割近くが住宅やその敷地内で熱中症と見られる症状になっていて、このうち上牧町の80代の男性は、自宅の部屋で発熱して倒れているのが見つかり、3週間以上の入院が必要な重症と診断されました。
部屋ではエアコンを動かさず、扇風機だけを使っていたということです。
県によりますと、期間中を通して奈良市の日中の最高気温が30度を超え、35度以上の猛暑日も観測されるなど、この厳しい暑さが搬送者が増えた要因ではないかと見ています。
こうした中県内では19日も暑さが続き、日中の最高気温が奈良市で34.4度を観測するなど、県内6つの観測地点すべてで30度以上の真夏日になりました。
NHKが消防に問い合わせたところ、19日午後5時までに、県内ではあわせて8人が熱中症とみられる症状で救急搬送されたということです。
県では、家の中でも適切に冷房を利用したりこまめに水分を取ったりして、対策を取るよう呼びかけています。