竜田川が緑に変色 「毒性ない」とみられるが注意を

5日朝、生駒市を流れる竜田川などの水が鮮やかな緑色に変色しているのが見つかりました。
市によりますと、いまのところ人体に影響はないと見られるということですが、水に触れたり、農業用に使ったりしないよう呼びかけています。

生駒市によりますと5日朝5時すぎ、市内を流れる竜田川が緑色になっていると住民から連絡があり、職員が確認したところ、竜田川の水が広い範囲で鮮やかな緑色に変色しているのが見つかりました。
刺激臭などはなく、奈良県が水質の簡易検査を行ったところ毒性はないと見られるほか、魚が泳いでいる様子も確認できたことなどから、ただちに人体や生態系に影響はないと見られるということです。
上流側を調べたところ、竜田川に流れ込む「モチ川」から緑色の水が流れ込んでいて、モチ川沿いの柵などに赤色の物質が付着しているのが見つかりました。
この物質に水をかけると緑色に変色したということで、県や市は、この物質が原因と見て成分などを調べることにしています。
市は、安全性が確認できるまでは川の水に触れず、農業用としても使わないよう呼びかけています。

【近くに住む人は】
モチ川の近くに住む50代の女性は「普段はきれいな川で、25年くらいこの辺りに住んでいますがこのような色は初めて見ました。川の水は畑にも使われているので、心配です」と話していました。

【下流に住む男性は】
変色の発生源と見られるあたりから、2キロほど下流側に住む男性は、「家のすぐそばの川が朝起きたら緑になっていた。異常な緑色だったので危険物に見えて、工場で何かあったのかなと気になって上流まで見に来ました。色が変わっているだけで、においなどの異変は感じません」と話していました。