奈良交通 期間限定で「大仏新宮線」バス路線 復活へ

奈良市のバス会社、奈良交通は、来月(7月)と再来月(8月)のあわせて4日間、期間限定で、奈良の東大寺大仏殿と和歌山の新宮駅を結ぶ路線を運行することになりました。

奈良交通が期間限定で復活させるのは、奈良市の東大寺大仏殿と和歌山県の新宮駅の187.2キロを結ぶ「大仏新宮線」という路線です。
この路線は昭和38年から昭和58年まで運行されていましたが、その後、区間が橿原市の大和八木駅と新宮駅の間に短縮され、路線名も「八木新宮線」となりました。
「八木新宮線」は、高速道路を使わない路線としては現在、日本一距離が長いことで知られていますが、前身の「大仏新宮線」も含めて、ことしが運行開始から60年の節目にあたることから、奈良交通は来月と再来月の4日間、期間限定で、「大仏新宮線」を復活させることになりました。
運行日は、▼大仏殿発、新宮行きの往路が来月8日と8月26日、▼新宮発、大仏殿行きの復路が来月9日と8月27日です。
利用には事前の予約が必要で、全体の所要時間はおよそ8時間6分を見込んでいるということです。
奈良交通は「かつてはいまよりも長い路線があったことをこの機会に知り、楽しんでいただきたい」とコメントしています。