奈良市の火葬場めぐる裁判 仲川市長が解決金全額支払い

奈良市が去年建設した火葬場の用地取得をめぐる裁判で、和解による解決金の支払いを求められていた奈良市の仲川市長は20日までに全額を支払いました。

奈良市が去年建設した火葬場をめぐっては、住民団体の訴えで仲川市長と元地権者に土地の購入にかかった費用と鑑定評価額との差額、1億1600万円余りを市に支払うよう命じる判決が確定したものの、期限までに支払われませんでした。
そのため、市が仲川市長らを訴え、先月(5月)末、被告それぞれがおよそ3000万円を支払うという内容で和解が成立していました。
市によりますと、仲川市長は20日までに解決金を支払い終えたということです。
和解をめぐっては、市民らが違法で無効だなどとして市に対して仲川市長らに損害賠償金1億円余りを支払わせるよう求める住民監査請求を行っています。