在日コリアンとラグビーで交流 橿原市で「トライ人フェスタ」

奈良県内に住む在日コリアンの人たちと地元のチームなどがラグビーを通じて交流を深める催しが奈良県橿原市で開かれました。

この催しは、県内の在日コリアンの人たちでつくる実行委員会と県ラグビーフットボール協会の共催で開かれたもので、ラグビーを通して交流を深めることや古代に朝鮮半島から渡ってきた人たちが技術や文化を伝えた交流の歴史にちなんで、「トライ人フェスタ」と名付けられています。
橿原市の橿原運動公園には、学校や地域で、ラグビーをしている在日コリアンや地元の人たちなどおよそ1500人が集まり、午前中、いずれも東大阪市にある大阪朝鮮中級学校と市立小阪中学校のラグビー部の試合が行われました。
大阪朝鮮中級学校のラグビー部には、県内に住む在日コリアンの生徒も所属していて、訪れた家族などが歓声をあげながら、応援をしていました。
このあと、県内と和歌山県に住む40代以上の在日コリアンのチームと同世代の大阪のチームとの試合なども行われ、交流を深めました。
催しの実行委員会のリ・オクス委員長は「ラグビーという国籍や民族をこえたスポーツを通じて、平和と友好をこれからも深めて行けるきっかけの場になれば」と話していました。