奈良時代に来日の僧の銅像 インド政府が霊山寺に寄贈 除幕式

奈良時代に来日し、東大寺の大仏開眼会で導師を務めたインドの僧をかたどった銅像が、インド政府から奈良市の寺に寄贈され、14日、除幕式がおこなわれました。

菩提僊那(ぼだいせんな)は奈良時代に来日したインドの僧で、東大寺の大仏開眼会で大仏に魂を入れる導師を務めたことでも知られています。
去年(令和4年)、日本とインドが国交樹立70周年の節目を迎えたことなどを踏まえて、菩提僊那の墓がある奈良市の霊山寺に、インド政府から銅像が寄贈され、14日、境内で除幕式がおこなわれました。
銅像は、寺の本堂に安置されている菩提僊那の木製の像をもとにつくられたもので、高さと幅はそれぞれ93センチあります。
お披露目されたあと、僧りょや集まった信者の人たちは早速、お経を唱えて、手をあわせていました。
在大阪・神戸インド総領事館の二キレーシュ・ギリ 総領事は「奈良を訪れるインド人観光客は多いので、これをきっかけに霊山寺にも訪れてほしい」と話していました。
霊山寺の東山光秀 管長は「菩提僊那様は日本とインドの交流の礎を築かれた方なので、これからもっと日本とインドが交流する世の中になったらいい」と話していました。