奈良先端大と南都銀行が「ならまち」観光のデジタルマップ制作

古民家などが建ち並ぶ「ならまち」の観光を盛り上げようと、南都銀行と奈良先端科学技術大学院大学が共同でデジタルマップを制作しました。

デジタルマップには、奈良市のならまち周辺の観光スポットが20か所掲載されていて、複数のスポットを選ぶと最適な経路のほか、それぞれのスポットの情報が動画で紹介されます。
動画の制作には、奈良先端科学技術大学院大学が開発した、「動画キュレーション技術」と呼ばれるAIで動画を編集する技術が用いられていて、短時間で道案内ができるようになっています。
また、動画の最後には飲食店や土産物店で使えるクーポンが表示されるようになっていて、南都銀行などはこうしたデータを活用して観光振興につなげたいとしています。
デジタルマップは、奈良市総合観光案内所で利用できるほか、スマートフォンなどで南都銀行が作るサイトから見ることができます。
南都銀行の畠中幸治理事は、「観光客にもっと隅々まで奈良のことを知ってもらい、少しでも地域活性化につなげたい」と話していました。
奈良先端科学技術大学院大学の諏訪博彦准教授は「奈良に来た人に効率よく、楽しく観光してもらいたい。いずれは外国人も利用できるよう、多言語でもマップを作りたい」と話していました。