赤ちゃん金魚 すくすく成長中! “金魚のまち”大和郡山

「金魚のまち」として知られる大和郡山市では、生まれたばかりの金魚の赤ちゃんが元気よく泳ぎ回っています。

全国有数の金魚の産地、大和郡山市にある嶋田輝也さんの金魚園では、およそ100万匹を超える赤ちゃんが生まれ、早朝からその世話に追われています。
金魚は、水温の上がる4月から5月にかけてが産卵のピークで、卵をおなかに抱えたメスをオスが追いかけ、おなかを突いたりして、産卵を促します。
1匹が産卵の時期に産む卵の数は、多いときで2000匹ほどで、卵を産みつけやすいように水草を設置した池で管理しています。
卵が産まれるとすぐに別の水槽で保護し、5日ほどでふ化した金魚は、稚魚を集めた専用の池で毎朝2時間かけて穀物と魚を粉末にした餌を与え育てます。
金魚すくいでよく見られる「和金」と呼ばれる品種は、生まれたては黒っぽく大きさも5ミリほどですが、1年かけて5倍の大きさに育ち、鮮やかな赤色に変わっていきます。
この時期に生まれた金魚は早ければことしの夏には出荷され、コロナ禍で例年の半分ほどに減っていた出荷量が、ことしは、コロナ前と同じ300万匹ほどを見込んでいるということです。
金魚園の嶋田さんは、「梅雨の時期になるので、金魚の体調を崩さないよう管理していきたいです。町内会のイベントなども復活してきて、金魚すくいで、子どもたちの笑顔が見られたらうれしいです」と話していました。
成長した金魚は、観賞用として全国の販売店に並ぶということです。