“サンダル業界に関心を”大和高田に見学や買い物できる新拠点

奈良の地場産業の1つ、サンダル業界に関心を持ってもらおうと大和高田市のメーカーが、工場の見学や買い物などができる新たな拠点を設けました。

奈良県は戦後、全国有数のサンダルの産地でしたが、昭和の後半以降は大量生産された安い海外の商品に押され、メーカーの数は現在、ピーク時の10分の1ほどに減っています。
業界を盛り上げようと、大和高田市に本社があるサンダルメーカーは、倉庫などとして使っていた建物を改装し、一部の製造工程の見学や買い物などができる拠点を新たに設けました。
県内外のアーティストの作品を展示するギャラリーや飲食スペースも設けられていて、こうした場所に訪れてもらうことでサンダル業界に関心を持つ人を少しでも増やしていきたい考えです。
この拠点を設けたメーカーの川東宗時 代表取締役は「大和高田では工場の見学など産業観光ができるということで多くの人に来てほしいし、この場所をきっかけにサンダル業界を盛り上げたい」と話していました。