明日香村の国宝 高松塚古墳の壁画 春の一般公開始まる
明日香村の国宝、高松塚古墳の壁画の春の一般公開が20日から始まり、多くの考古学ファンなどが訪れています。
飛鳥時代につくられた明日香村の高松塚古墳の壁画は、昭和47年に発見されましたが、カビが生えるなどして劣化が進んだため、古墳を解体して修復作業が行われ、現在は、年に4回、期間限定で一般公開されています。
このうち、春の一般公開が20日から始まり、事前に申し込んだ多くの考古学ファンなどが古墳近くの壁画の保存施設を訪れました。
そして、文化庁の職員の説明を受けながら、飛鳥美人として知られる「女子群像」や東の方角の守り神、「青龍」の壁画などを興味深そうに見学していました。
兵庫県から来た12歳の男子中学生は「カビが取り除かれて、ガラス越しでもとても色鮮やかで、教科書で見るよりきれいでした」と話していました。
文化庁の米村祥央古墳壁画対策調査官は「ふだん見られないものなので、この機会に多くの人に見てもらい、壁画の大切さを知ってほしい」と話していました。
壁画の春の一般公開は、今月26日まで行われ、見学の申し込みは、電話やインターネットで受け付けています。