上皇ご夫妻 奈良に到着 17日は斑鳩町の中宮寺へ

京都を訪問されていた上皇ご夫妻は、16日午後、奈良に到着されました。

上皇ご夫妻は、5月14日から5日間の日程で京都と奈良を訪問し、16日は京都で「葵祭」の行列をご覧になりました。
上皇ご夫妻は16日午後4時ごろ、専用列車で奈良市の近鉄奈良駅に到着し、その後、車で宿泊先のホテルに向かわれました。
沿道では、大勢の人が日の丸の小旗を振って出迎え、上皇ご夫妻は笑顔で手を振られていました。
奈良県によりますと、上皇ご夫妻の奈良への訪問は、平成31年3月、橿原市の神武天皇陵で退位に関する儀式の1つに臨まれて以来、およそ4年ぶりだということです。
上皇ご夫妻は、17日は斑鳩町の中宮寺で、おととし3月に修繕を終えた本堂で拝礼を行います。
側近によりますと、上皇ご夫妻は中宮寺の本堂の修繕を支援していて、修繕を終えた姿を見たいという思いから、今回、訪問されることになったということです。
17日は天理市にある「なら歴史芸術文化村」も訪問される予定となっていて、東京には18日戻る予定です。

【沿道では大勢の人が出迎え】
上皇ご夫妻の奈良への到着にあわせ、沿道では大勢の人が出迎え、中には数時間前から待機していたという人もいました。
女性のひとりは、「上皇ご夫妻のお顔が見え、涙が出る思いです。にこやかで、昔とひとつも変わらないご様子でした」と話していました。
また、到着の様子を写真に収めたという別の女性は、「とてもおきれいでした」と興奮気味に話していました。