奈良市 卒業式や4月からの新学期も子どものマスク着用求めず

新型コロナウイウルス対策のためのマスク着用について、奈良市は来月(3月)に行われる市立の小中学校の卒業式や、幼稚園・保育園の卒園式、4月からの新学期などでは、マスクの着用を求めないことを決めました。

これは、22日に開かれた奈良市の新型コロナウイルス対策本部の会議で決まったものです。
会議後、記者会見をした仲川市長によりますと、政府の方針で来月13日から個人の判断に委ねるとされた、新型コロナ対策のためのマスク着用について、来月行われる市立の小中学校、高校の卒業式や幼稚園、保育園の卒園式では、子どもや保護者などにマスクの着用を求めないことにしたということです。
また、4月から始まる新学期も、基本的にマスクの着用を求めないことにしました。
その理由として仲川市長は、奈良市では新型コロナの新規感染者が先月8日の739人が最も多く、「現在は感染のピークを過ぎていると判断したため」としています。
これにあわせて、市が医師会に委託して行っていたドライブスルー方式のPCR検査を来月30日で終えるほか、自宅療養中の患者に食料などを送っていた事業も来月31日で終了することになりました。
一方、新型コロナの無料のワクチン接種については、今後の国の動向を見ながら決めたいとしています。