出荷できない規格外野菜使い園児が食品ロスを学ぶ 生駒市

子どもたちに「食品ロス」について知ってもらおうと、規格外で出荷できなかった野菜に目や鼻をつけてキャラクターを作るイベントが、生駒市の幼稚園で行われました。

この催しは、規格外の野菜を通じて食品ロスの問題に関心を持ってもらおうと、生駒市と民間企業が行ったもので、俵口幼稚園の園児15人とその保護者が参加しました。
子どもたちは、はじめに企業の担当者から、世界では毎日1人あたりおにぎり1個分の食品が捨てられていることや、形や色が悪い野菜は「規格外」として出荷できないことなどを学びました。
そして、市内の農家が育てたものの規格外として出荷できなかった大根やにんじんなどの野菜やかんきつ類などの果物に目や鼻のシールを貼って、キャラクターを作っていきました。
子どもたちは、いびつな形を人に見立ててシールを貼っていき、互いに見せ合っていました。
子どもたちがキャラクターに仕立てた野菜は、家に持ち帰って食べるということで、にんじんを持って帰る母親は、「子どもはにんじんが嫌いだが、カレーにすると食べるのでカレーにします」と話していました。
また、野菜を提供した農家の井上良作さんは、「土に埋まっている野菜は抜いてみないと出来具合がわからない。このような取り組みはすごくうれしい」と話していました。