第三セクターの詐欺事件受け 黒滝村長が責任とり辞任の意向
黒滝村が出資する第三セクターの副社長などが国の雇用調整助成金をだまし取った罪で起訴された事件を受けて、20日、黒滝村の辻村源四郎村長が責任をとって辞任する意向を明らかにしました。
黒滝村が出資し、村内で道の駅や宿泊施設を運営する第三セクターの「黒滝森物語村」では、副社長ら2人が国の雇用調整助成金およそ480万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、去年12月に逮捕され、その後、起訴されています。
この事件を受けて、20日、黒滝村の辻村源四郎村長が記者会見を開き、「まさか詐欺をしているとは思ってもいなかった。出資していた村の監督責任もあるのでけじめをつける」と述べ、責任をとって村長を辞任する意向を明らかにしました。
69歳の辻村村長は、村議会議員などを経て、平成17年に初当選し、おととし、4回目の当選を果たしました。
辻村村長は、来月31日に正式に辞任する方針で、村の選挙管理委員会によりますと、これに伴う村長選挙は、統一地方選挙後半のことし4月23日に実施される村議会議員選挙と同時に行われる見込みだということです。