奈良県立高入試 令和7年度から「共通選抜」に一本化の改善案

県立高校の入試制度について、県教育委員会は現在実施されている特色選抜と一般選抜を令和7年度から一本化することなどを柱とした改善案をまとめました。

これは13日に開かれた県教育委員会の会見で明らかにされました。
それによりますと県立高校の入試について、現在実施されている特色選抜と一般選抜の2つの試験を令和7年度から一本化し、「共通選抜」に改める方針です。
その理由について、2つの入試を実施すると高校の授業や行事の予定を圧迫するおそれがあるという声が現場から上がり、そうした問題を解決するために入試の一本化をはかることにしたとしています。
この一本化にともない、各学校で募集人員に満たない場合は、第2希望の生徒も合否判定を行うように変更するということです。
これにあわせて、出願の際に提出する調査書の内容についても変更し、これまで評価の対象としていた2年次と3年次の成績に1年次の成績を加え、1年次と2年次については、「主体的に学習に取り組む態度」という観点だけを評価の対象にするいうことです。
この新たな入試制度について、県教育委員会は15日から来月16日まで県民の意見を聞くパブリックコメントを実施したうえで、ことし7月ごろに基本方針を公表する予定です。