大和郡山 いちじくのビール開発 廃棄されるいちじく有効活用

県内有数のいちじくの産地、大和郡山市で、これまでは廃棄されていた規格外のいちじくを使ったビールが造られ、産地のPRや新たな特産品として期待されています。

奈良県はいちじくの出荷量が全国6位で、そのうちのおよそ8割は大和郡山市で生産されていますが、熟れやすく傷つきやすいため出荷できない規格外のものが大量に廃棄されてきました。
こうした廃棄されるいちじくを有効活用しようと大和郡山市の農業委員会は京都府内のビール醸造会社と連携し、いちじくのビールを新たに開発しました。
ビールは、醸造する過程で規格外のいちじくの絞り汁を混ぜて造られ、ほんのりとした甘みといちじくの香りを楽しむことができます。
また、ビールのラベルはいちじくの実や地元特産の金魚などが描かれたもので、市内のいちじく農家で農業の研修を行っている礒部俊惠さんと県内の高校で美術を学んでいる娘の那由多さんがデザインを手がけました。
大和郡山市の上田市長は「高校生という若い人も巻き込んだ取り組みができたことを感謝している。いろいろな人にビールを飲んでほしい」と話していました。
いちじくのビールは12月23日から県内や関西各地のスーパーなどで販売されています。