興福寺 五重塔周辺の木々 鮮やかに色づく 奈良
大規模な修理が行われている興福寺の国宝、五重塔周辺の木々が、鮮やかに色づき、訪れた人たちを、楽しませています。
興福寺の五重塔は、奈良時代に建立されたあと焼失と再建を繰り返し、現在の塔は室町時代に建てられました。
傷みが激しくなっているため、およそ120年ぶりに大規模な修理が行われています。
古都奈良の象徴にもなっている五重塔を望むたたずまいは、工事が本格化すると、塔を覆う素屋根が建てられ、しばらく、見ることができなくなります。
五重塔のまわりで、桜やモミジ、それにイチョウの葉が色とりどりに紅葉する中、訪れた人たちは、いとおしむように五重塔が見える風景を写真におさめたり、スケッチをしたりしていました。
横浜から訪れたという男性は、「興福寺の五重塔が隠れてしまうと聞いたので、撮影しておこうとやって来ました。こういう時間を持てることの幸せを、しみじみ感じます」と話していました。
興福寺と周辺の紅葉は今月(11月)いっぱい楽しめます。