障害者スポーツに理解を 中学校で競技用車いすの体験会 御所
「障害者スポーツ」に理解を深めてもらおうと、御所市の中学校で、競技用の車いすなどに触れてもらう体験会が開かれました。
これは「障害者スポーツ」の普及と啓発に取り組む東京の財団法人が各地で開いているもので、御所市の御所中学校では1年生70人が参加しました。
生徒たちはまず、アテネパラリンピックの日本選手団の主将で、車いすの陸上100メートルの日本記録を保持している永尾嘉章さんから、100メートルを10秒台で走る目の不自由な選手がいることや、義足をつけた走り幅跳びで8メートル以上の記録を出す選手がいることなどについて説明を受けました。
続いて、生徒たちは6チームに分かれて、バスケットボールで使われる競技用の車いすを使って、体育館を往復するリレーを行いました。
最初は操作に戸惑った様子でしたが、徐々に慣れ、中には、全力で駆け抜ける生徒もいました。
参加した女子生徒は「自分も何かを諦めずにこれからの人生を生きていきたい。障害者を差別をせず、同じ人間として受け入れる社会になればいいなと思います」と話していました。
講師を務めた永尾さんは「スポーツを通して、障害をひとごとではなく自分ごととして捉えられるきっかけになってほしい」と話していました。