ならコープのシステム障害はサイバー攻撃 警察に被害届提出

奈良県の生活協同組合、ならコープで起きているシステム障害は、組合の調査でサイバー攻撃を受けたためだとわかり、ならコープは、警察に被害届を出しました。
個人情報の流出はいまのところ確認されていないということですが、商品の注文や配達などに影響が出ています。

奈良市に本部があるならコープによりますと、10月9日の早朝、組合のシステムで障害が発生し、ネットワークに接続できなくなりました。
その後の調査で、組合のサーバーが外部からサイバー攻撃を受けたことがわかったということで、警察に被害届を提出したということです。
この影響で、一部の配達サービスで注文や配達ができない状態になっているほか、県内の各店舗では、現金のみでしか買い物ができなくなっているということです。
組合によりますと、ことし3月末時点でおよそ28万人の組合員がいますが、いまのところ組合員の個人情報の流出などは確認されていないということです。
ならコープでは、システムの復旧に向けて作業を続けていますが、復旧の見通しは立っていないということで、「現在、全力を挙げて復旧を試みているが、さまざまな影響が出る可能性がある。組合員のみなさまには大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」とコメントしています。