安倍元首相銃撃事件 奈良市消防局が救急隊員らの活動記録公開

安倍元総理大臣が奈良市で演説中に銃撃され死亡した事件をめぐり、奈良市消防局は、当時、現場で活動にあたった救急隊員らの活動記録を公開しました。
記録からは、現場に居合わせた一般の人らが心臓マッサージを行うなど、多くの人が救命活動に関わった様子が浮かび上がっています。

奈良市消防局は先月(7月)8日、安倍元総理大臣が銃撃された奈良市の現場で、当時、救命活動を行った救急隊員らの出動報告書などの文書を公開しました。
それによりますと、最初に救急車の出動要請があったのは午前11時32分で、現場には2台の救急車と1台のドクターカーを含む7台の車両が出動し、合わせて24人の隊員らが救命活動にあたったと記録されています。
文書では、救急隊以外にも複数の人が救命活動に関わったとされていて、事件直後、心肺停止状態だった安倍元総理に心臓マッサージを行ったのは、現場に居合わせた看護師と、心肺蘇生の講習を受講した経験のある一般の人だったと記されています。
また、搬送中の救急車の中で救急隊員が気管挿管した際に指示を出したのは、現場近くにある県総合医療センターの救急医だったということです。
事件は多くの人が見守る選挙の演説中に起きたこともあって、記録には「群衆多数であり、現場騒然としており、衆人環視下であるため収容を優先」といった記述もあり、プライバシーの保護に気を遣いながら活動した様子も浮かび上がっています。
一方、現場で活動した24人のうち、6人は心のケアが必要だとして産業医の面談を受けたということで、奈良市消防局では今後、必要に応じて、隊員らのカウンセリングなども行いたいとしています。