法隆寺 目標額の7倍超 1億4500万円余の寄付集まる

斑鳩町にある世界遺産の法隆寺が、境内の整備費用を十分に捻出できないとして、クラウドファンディングで寄付の募集を始めてから、1か月半がたちました。
29日が最終日で、これまでのところ、目標額の7倍を超える1億4500万円余りの寄付が集まっています。

世界遺産の法隆寺は、新型コロナウイルスの影響で、参拝者が大幅に落ち込み、主な収入源の拝観料が半分ほどにまで減少しました。
寺では、人件費や境内の整備費用を抑えるなどして対応してきましたが、今後の費用をねん出するため、クラウドファンディングで6月15日から寄付を募っています。
29日が最終日で、受け付けは午後11時までですが、午後5時の時点で、目標額の2000万円の7倍を超える1億4500万円余りが集まっています。
クラウドファンディングの運営会社によりますと、銀行口座で集まった寄付もあるため、最終的な寄付金額は、8月6日に発表を予定しているということです。
法隆寺は、集まった寄付を境内の樹木の伐採や施設の整備に使い、余裕があれば、美術工芸品などの修理にも使いたいとしています。
今回、多額の寄付が集まったことについて、経営が専門でクラウドファンディングに詳しい、早稲田大学の入山章栄教授は、「クラウドファンディングのポイントは共感性で、成功するには共感性を高めるストーリーが必要だ。法隆寺が有名で、多くの人が思い出を持っている寺であることや、『お金がなくて困っている』と正直に言ったことが、共感性をよび、これだけの寄付が寄せられた要因ではないか」と分析しています。