春日大社 工芸品などに施された動植物文様を紹介する特別展

国宝や重要文化財の工芸品などに施された植物や動物の文様について知ってもらおうという特別展が奈良市の春日大社で開かれています。

この特別展は、春日大社の国宝殿が開いているもので、会場には国宝や重要文化財に指定されているもの含む春日大社の所蔵品、あわせて58点が展示されています。
このうち、平安時代につくられた「蒔絵筝(まきえのこと)」は春日大社の本殿に納められていた楽器で、国宝に指定されています。
金・銀・銅の粉をまいて黒漆に文様を描く、「蒔絵」の技法で草花や鳥、昆虫などが表現されていて、縦から見た場合と横から見た場合で、全く違う図柄に見えるようにデザインされているのが特徴です。
また、鏡やおしろいが入れられていた箱などの化粧道具は、国の重要文化財に指定されている「秋草蒔絵手箱」に納められていたものです。
鎌倉時代に春日大社の女性の神様に奉納されたもので、それぞれの箱には、ススキや菊などの秋草が描かれています。
春日大社国宝殿の渡邉亜祐香 学芸員は、「さまざまな動植物が躍動的に表現されています。宝物に描かれた生命あふれるエネルギーを感じて欲しい」と話していました。
この特別展は7月10日まで開かれています。