海のない奈良県が海上保安本部と連携協定 災害救助などで協力

海のない奈良県が20日、関西中南部の海などを管轄する第5管区海上保安本部と連携協定を結び、災害救助や海の安全啓発などで協力していくことになりました。

20日に県庁で行われた連携協定の締結式には、荒井知事と第5管区海上保安本部の鈴木史朗本部長らが出席し、協定書にサインしました。
第5管区海上保安本部は兵庫県南部から和歌山県や高知県にかけての沿岸海域を管轄していて、今回の協定では、奈良県内の災害救助や、海の事故や事件を通報する電話番号「118番」の周知といった海の安全に関する啓発などで連携するとしています。
海のない奈良県ですが、県内に住む人が関西周辺の海に出かけることがあるうえ、内陸部での災害救助の実績もあることから、海上保安本部側からの申し出によって今回の協定が実現したということで、海上保安本部と都道府県がこうした連携協定を結ぶのは初めてだということです。
鈴木本部長は「内陸部でも災害時には航空機で捜索できるので、平素から連携できる意義は大きい。この連携を土台として県民向けの意識啓発にも取り組んでいきたい」と述べました。
また、かつて海上保安庁長官を務めたことがある荒井知事は「海のない県と海上保安庁がこのように連携する時代がきたとは感無量だ。心から感謝したい」と述べました。