ミシュランガイド 奈良県版発売 書店では特設スペースでPR

世界的なレストランガイド「ミシュランガイド」の奈良県版が19日から発売され、奈良市の書店では特設スペースを設けて発売をPRしました。

発売されたのは、フランスのタイヤメーカーが手がけた「ミシュランガイド奈良2022特別版」です。
このガイドブックは、レストランを「星」の数で格付けすることで知られていて、今回の奈良県版では、二つ星や一つ星を含む101件の飲食店が掲載されていています。
発売初日の19日は、奈良市の書店に特設スペースが設けられ、コーポレートキャラクターの「ミシュランマン」も登場して発売をPRしました。
書店には今回、一つ星に選ばれた橿原市の寿司店の店主、川島洋行さんがさっそく購入に訪れ、「ずっと目指してきたのでうれしい。家族や友人にも配りたい」と話していました。
ミシュランの日本法人の三輪唆矢佳 広報部長は、「コロナ渦で落ち込んだ飲食業界を盛り上げたい。奈良らしい、みやびなおいしい食を楽しんでほしい」と話していました。

今回のガイドには、「遠回りしてでも訪れる価値のあるすばらしい料理」を提供する店として、4つの店が「二つ星」の認定を受けました。
このうち、奈良市の閑静な住宅街にある日本料理店、「御料理 花墻(はながき)」は、昼と夜にそれぞれひと組ずつ限定で客を迎え入れています。
ひと組限定の背景には、良質なこだわりの食材を使った料理を周囲に気兼ねすることなくじっくりと堪能し、楽しんでほしいという気持ちが込められているということで、小さな子どもを連れての来店も可能だということです。
店の主人兼料理長の古田俊彦さんは、「子どもたちがおいしそうに食べる姿を見るのが毎回、とてもうれしいです。これからも最高の食材を使った料理で皆さんに喜んでもらいたい」と話していました。

今回のガイドには、環境などに配慮した料理を提供する店として、5つの店が「グリーンスター」の認定を受けました。
このうち、田原本町の日本料理店「蔵元料理 マルト醤油(しょうゆ)」は、自家製のしょうゆと地元でとれた野菜を中心とした料理を提供しています。
江戸時代に創業した「マルト醤油」は、およそ70年前にしょうゆ造りをやめましたが、現在の当主が事業を再興し、去年4月にしょうゆ蔵を改装したレストランを開きました。
店で使うしょうゆには、地元でとれた小麦や大豆を使っているほか、料理には自家菜園で栽培している野菜をふんだんに取り入れるなど、地産地消に取り組んでいます。
また、菜園で使う肥料に調理で出る野菜くずを再利用したり、しょうゆの搾りかすを料理に活用したりするなど、環境への配慮にも取り組んでいます。
大田雄也シェフは、「料理を提供する際にはいかにむだを出さないかということを心がけている。お客様には野菜の彩りなど目でも料理を楽しんでもらいながら、ゆっくりとした時間を過ごしてほしい」と話していました。