愛知・大村知事 「恵」の譲渡先 チェックする考え

障害者向けグループホーム運営大手の「恵」が、全国の事業所を一括して譲渡する方針を愛知県に伝えたことについて、大村知事は譲渡先が適切なサービスを提供できるかチェックするとともに、転居を希望する利用者の行き先の確保も引き続き進める考えを示しました。

愛知県や名古屋市から事業所としての指定を取り消す行政処分を受けた障害者向けグループホーム運営大手の「恵」は、先週、愛知県に対し年内をめどに全国の事業所を一括して譲渡する方針を伝えました。
これについて、大村知事は記者会見で「利用者にとって環境の変化はストレスになるので、今、住んでいるところにいるのが一番いいことだと思っている」と述べました。
一方で、大村知事は「具体的な内容はこれからなので逐一報告するよう指導したところだ。一括譲渡はそう簡単な話ではないので、どういうところに譲渡されるのか、譲渡先が障害福祉サービスをやれるのかチェックさせていただきたい」と述べました。
その上で「事業譲渡されるとなれば、引き続き、そこで住んでサービスを受けるということと、利用者の希望に応じて転居先を探すことの両輪をにらみながらやっていきたい。利用者にとって最善の方策をしっかり模索していきたい」と述べ転居を希望する利用者の行き先の確保もあわせて進める考えを示しました。