見るとひんやり「地獄絵図」が一般公開 三重・鈴鹿 石薬師寺

三重県鈴鹿市の寺で、生前に悪いことをした死者がえんま大王の裁きを受ける様子など「地獄」を描いた絵図が一般公開されています。

およそ1300年の歴史がある鈴鹿市の石薬師寺では20年ほど前から、江戸時代に地元の人たちが奉納したとされる地獄絵図をお盆の時期に合わせて、一般公開しています。
絵図には生前に悪行をはたらいた死者がえんま大王の裁きを受けたあと、鬼からさまざまな苦しみを与えられる様子が描かれています。
裁きを受ける場面では、死者の生前の行いをうつし出す「浄玻璃の鏡」や、死者のよい行いと悪い行いをえんま大王に伝える「人頭杖」も描かれています。
石薬師寺の福田寛紹住職は「悪いことをしたらこういう世界に落ちてしまうということを見て感じてもらいたい」と話していました。
この地獄絵図は8月16日まで一般公開されています。