三重県警の元警察官に有罪判決 盗撮繰り返すなどした罪

おととしから去年にかけて、愛知と三重で盗撮を繰り返すなどした罪に問われた三重県警の元警察官に対し、名古屋地方裁判所は、「社会秩序の維持を職務とする警察官でありながら犯行に及んだ点は強い非難を免れない」などと指摘し、執行猶予がついた有罪判決を言い渡しました。
三重県警の元警察官、土記拓也被告(34)は去年8月、三重県南伊勢町で開かれた防災イベントに公務で参加した際に10代の女性2人のスカートの中を盗撮するなど、おととしから去年にかけて、愛知と三重で盗撮を繰り返したほか、去年8月には、住宅の軒下に干されていた下着を盗んだ罪に問われました。
4日の判決で名古屋地方裁判所の吉田智宏裁判官は、「社会秩序の維持を職務とする警察官でありながら犯行に及んだ点は強い非難を免れない」と指摘した上で、「事件を受けて警察官を辞め、犯行の背景にある精神疾患の治療に取り組む意思を示している」などと指摘し、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

判決を受けて三重県警察本部は「改めて被害者の方々におわび申し上げます。判決を厳粛に受け止めて県民の信頼回復に努めます」とコメントしています。