地元愛知・瀬戸では「新しい挑戦を改めて応援したい」の声

20日に行われた将棋の「叡王戦」の最終局で藤井聡太八冠(21)が敗れて「叡王」のタイトルを失い、七冠となりました。
地元の愛知県瀬戸市では、一夜明け、新しい挑戦が始まる藤井さんを改めて応援していきたいという声が聞かれました。

瀬戸市の駅前の商業施設では、21日朝、「叡王」と書かれた懸垂幕が、地元の関係者に見守られながら巻き上げられました。
商業施設の店舗会によりますと、7月に行われる棋聖戦に向け、永世称号を獲得した場合にとりつける懸垂幕を準備する予定だということです。
パルティせと店舗会の牧治会長は、「対戦相手の伊藤さんがライバルとしてあらわれ、新しい時代を感じました。藤井さんにはまたタイトルを取り返してもらえるように頑張って欲しいです」と話していました。
また、この商業施設にある喫茶店では、20日までは八冠にちなんだメニューの提供やグッズ販売などを行ってきましたが、7月の棋聖戦に向けて新たな特別メニューを考えるということです。
喫茶スマイルの鈴木松子店長は、「けさのお客さんは『おはようございます』ではなく『負けちゃったね』と入ってくる方ばかりでした。まだ実感はあまりないですが、藤井さんには試練だと思って頑張ってもらいたいですし、次に向かって自分も切り替えて応援したい」と話していました。