愛知・大府市 認知症に特化したヘルプマークのデザイン募集

街をひとりで歩いている認知症の人に周りの人が声をかけやすいよう、愛知県大府市は認知症の人が身につけるヘルプマークのデザインを募集しています。
大府市は、2007年に認知症の男性が線路に迷い込み、電車にはねられて亡くなった事故をきっかけに、認知症の人が安心して暮らすことができるまちづくりを進めています。
去年、亡くなった男性の息子から、街をひとりで歩いている認知症の人に周りの人が声をかけやすいよう、認知症であることを示すヘルプマークの作成を提案されたということで、市はデザインの募集を始めました。
マークは縦10センチ、横6.5センチの大きさで、認知症支援のシンボルカラーのオレンジを使い、地域を限定する文字や絵柄を入れないことなどが条件となっています。
大府市によりますと認知症に特化したヘルプマークの作成は全国で初めてだということで、市内だけではなく全国への普及を目指したいとしています。
大府市高齢障がい支援課の佐野隆造さんは「マークを見た人が、認知症の人に気軽に声をかける街になってほしい」と話していました。
デザインの募集は6月28日まで市のホームページと郵送で受け付け、選考を経てことし9月から配るということです。