三重もカメムシ多く注意報「果実など対策を」 病害虫防除所

三重県内では梨や梅などの果物に被害を及ぼすカメムシが、多いものでは平年の7倍に増えているとして、県は注意報を出し、果実に早めに袋をかけるなどして被害を防ぐよう呼びかけています。

松阪市にある三重県の病害虫防除所では梨や梅などの果汁を吸い、果物の実に被害を及ぼす「チャバネアオカメムシ」と「ツヤアオカメムシ」の数を調べています。
防除所が5月中旬に調べたところ、「チャバネアオカメムシ」が平年の3倍から7倍、「ツヤアオカメムシ」が平年の3倍から5倍、それぞれ確認されたということです。
防除所によりますと、ことしは暖冬の影響で死なずに冬を越したカメムシが多かったことなどが平年より増えている理由と考えられるということです。
このため、三重県は5月23日に注意報を出して被害を防ぐよう呼びかけています。
三重県病害虫防除所の瀬田聡美さんは「梨には早めに袋をかけたり、梅には薬剤を適切に使用したりして被害を防いでほしい」と話していました。
カメムシの注意報は愛知県と岐阜県でも出されています。