愛知県 発酵食文化を海外に向けPRへ協議会設立

みそやしょうゆなど、発酵食品の製造が盛んな愛知県は、発酵食の魅力を海外にPRし、観光客の増加につなげるための協議会を設立しました。
協議会は県や39市町村のほか、みそやしょうゆ、漬物、それに日本酒などの業界団体や専門家、それに観光協会の担当者などで構成されています。
5月1日に開かれた設立総会で会長を務める大村知事は、「日本酒はもとより、日本食に欠かせない発酵調味料をフルセットで作っているところは愛知県のほかにはない。愛知の発酵食文化の魅力を海外におおいに発信し、旅の目的地になるようにしていきたい」と述べました。
その後行われた意見交換会では、新型コロナ感染拡大の収束後、インバウンド需要の回復が遅れており、海外の人に選ばれる観光地となるために、食文化などの魅力の発信が重要だといった意見が出されました。
その上で、発酵食文化は、仕込みの体験などのコンテンツが作りやすく、海外から宿泊を伴う観光客を呼び込むのに適しているという意見が出た一方で、蔵などの見学を受け入れても、ガイドなど説明する人がいないと魅力が十分に伝わらず繰り返し訪れたいという観光地にはならないなどといった指摘もありました。
協議会では、今後、愛知の発酵食文化をPRするための事業計画について検討を進めることにしています。