愛知県教委 中学の部活指導 地域移行に向け人材バンク活用へ

中学校の休日の部活動の指導を地域のスポーツクラブなどに任せる「地域移行」に向け、愛知県教育委員会は学校側と指導者とのマッチングを図る「人材バンク」を5月から本格的に運用する方針を固めました。

部活動と教員の働き方改革を両立させるため、国は今年度から、休日の中学校の部活動を段階的に地域に移行する方針を示していますが、指導者の確保が課題のひとつとなっています。
こうした中、愛知県教育委員会は来年度から学校側と指導者とのマッチングを図るため「人材バンク」を導入することを決めました。
「人材バンク」はパソコンやスマートフォンからアクセスでき、学校側が部活動の日時や求める人材の情報を、指導に興味のある人が指導できる種目や指導者資格の有無などの情報をそれぞれ登録します。
登録された情報をもとに、双方が「人材バンク」のチャット上で連絡を取り合い調整を進めるということです。
県教育委員会は、2月末から県内の18の自治体で実証実験を始めていて、4月からは名古屋市を除く53の自治体で実施に向けた準備を進め、5月から本格的に運用する方針です。
県教育委員会は「人材バンク」により指導者の都合に合わせた柔軟なマッチングを実現し、部活動の「地域移行」を後押ししたいとしています。