能登半島地震から2か月 被災地から愛知県に避難の人たちは

能登半島地震の発生から1日で2か月です。
愛知県春日井市の介護施設には石川県珠洲市から避難してきたお年寄りたちが生活していて、「できれば珠洲に戻りたい」と地元への思いを語りました。

珠洲市の介護施設で生活していた丸山文子さん(87)と坂下靖司さん(70)は1月11日に自衛隊のヘリコプターで避難し、その後、春日井市の介護施設に移りました。
施設によりますと、丸山さんは避難してきた当時は声かけにあまり応じず、食事にも介助が必要だったということですが、1日は自分でおやつのゼリーを口に運ぶなど徐々に元気を取り戻している様子でした。
また、金沢市にいる次男から花とメッセージが届くと表情をほころばせていました。
また、坂下さんもはじめは自室にいることが多かったものの、徐々に施設内で交流が生まれ、1日はほかの施設利用者と一緒に体操をして体を動かしていました。
坂下さんは「どうしようもできないから考えないようにしているができれば珠洲に戻りたい。珠洲にいた時の周りの人たちが好きだった」と話していました。
2人を受け入れた介護老人保健施設「メディコ春日井」の杉浦秀明事務長は「以前どういう生活をしていたのか情報がない中で手探りでしたが、今は健康に過ごし、食事も食べているので安心しています。現地が復興して戻れるようになるまで元気でいてもらえるよう頑張って支えたい」と話していました。