名古屋市教委金品受け取り 大村知事「ほかの市町村も確認」

名古屋市教育委員会が、毎年、教員などの団体から校長に推薦する教員の名簿とともに金品を受け取っていた問題で、愛知県の大村知事は「ありえないことだ」と批判したうえで、ほかの市町村の教育委員会に対し同様の事案がないか確認する考えを示しました。

名古屋市教育委員会では毎年、市立の小中学校の校長や教員で作る団体から、校長などに推薦する教員の名簿とともに5000円から3万円の現金や商品券を受け取っていたことが明らかになり、河村市長は第三者も加えて調査する考えを示しています。
これについて愛知県の大村知事は記者会見で「衝撃、驚がくのことと受け止めている。公正さが求められる行政、教育の人事で金品がやりとりされることはありえないことだ。名古屋市教育委員会の事実関係の把握と、その上でどのように対処するか対応を待ちたい」と述べました。
また、大村知事は愛知県教育委員会について15年前までさかのぼって調べた結果、金品の授受はなかったとしたうえで「ほかの市町村の教育委員会についても、至急問い合わせをしたい」と述べ、同様の金品の授受などがなかったか早急に確認する考えを示しました。