はだか祭の「儺負人」選ばれる 女性も神事参加 愛知・稲沢

今月22日に愛知県稲沢市で行われる伝統の厄よけの神事、「はだか祭」を前に、11日、祭の中心となる「儺負人」を選ぶ神事が行われました。

稲沢市の国府宮神社の「はだか祭」は、1250年ほど前から伝わる伝統の神事で、「神男」とも呼ばれる裸の「儺負人」に触れることで厄払いができるとされています。
11日は、神社の門の前に祭の開催を告げる「標柱」と呼ばれる木製の柱が立てられたあと、儺負人を選ぶ神事が行われました。
神事では、白装束を来た6人の志願者がくじを引き、長久手市の大くわ佑起さんが選ばれました。
「はだか祭」は、裸での参加が慣例だったことから事実上、女性は参加できませんでしたが、ことしから、儺負人に触ろうと激しくぶつかり合う名物の「もみあい」の前の神事にはっぴなどを着て参加することになりました。
儺負人に選ばれた大くわさんは「17歳から20年間、ずっと“もみあい”に参加してきました。憧れの新男にやっとなれたので全力で頑張りたい」と話していました。
国府宮神社の角田成人権禰宜は「ことしは初めて女性が参加するが、何事もなく無事に皆さんが笑顔で神事ができればと思います。男性、女性関係なくみんなに愛されるお祭りになってと思っています」と話していました。
「はだか祭」は今月22日に行われます。