桃の節句を前に「雛のつるし飾り」 名古屋

3月の桃の節句を前に、名古屋市内のホテルのロビーに、色とりどりの「雛のつるし飾り」が展示されています。
「雛のつるし飾り」は、子どもの健やかな成長を願い、江戸時代後期からこの地域で作られてきたとされています。
名古屋市中村区のホテルのロビーには、愛知県大治町の文化サークルが作ったおよそ1万個のつるし飾りが、高さ3メートル80センチの枠に飾りつけられています。
飾りは、着なくなった着物や帯の生地を縫い合わせ、綿を詰めて作られていて、福を呼ぶとされるふくろうや、子どもの健やかな成長への願いを込めた「はいはい」をする子どもの人形それに、ことしの干支の辰にちなんで、龍の飾りもあります。
訪れた人たちは、色とりどりのつるし飾りを写真に収めたり、ひとつひとつ興味深そうに見入ったりしていました。
母親と訪れた5歳の女の子は「かわいかった」と話していました。
飾りを作った「大治町雅の会」代表の伊藤加代子さんは「子どもたちの健やかな成長を願って1年かけて作ったので、ぜひ手にとって楽しんでいただきたい」と話していました。
「雛のつるし飾り」は「名古屋マリオットアソシアホテル」のロビーに、3月3日まで展示されています。