中学生に自撮り求める被害明らかに 愛知 長久手でアンケート

愛知県長久手市の中学生を対象に、スマートフォンの自撮り防止アプリの実証実験とともにアンケート調査を行ったところ、「裸や下着の自撮り写真を送るよう求められた」と回答した生徒が20人あまりに上り、中学生がSNSなどを通じて日常的に犯罪の危険にさらされている実態が明らかになりました。

愛知県警と長久手市などは市内3つの中学校に通う生徒2000人と保護者を対象にスマートフォンの自撮り防止アプリの実証実験とともにアンケート調査を行い、き4日、結果を発表しました。
それによりますと、アンケートに回答した生徒1522人のうち27人が「裸や下着の自撮り写真を送るよう求められたことがある」と回答しました。
また、アンケートには「闇バイトの関係者とみられる人から接触された」などという回答もあり、中学生がSNSなどを通じて日常的に犯罪の危険にさらされている実態が明らかになりました。
実験に参加した3年生の女子生徒は「友だちが怖い目に遭った。自撮り写真はデジタルデータで残ってしまうので、気をつけたい」と話していました。
1年生の女子生徒の母親は「自分の娘にも危険なメールがきてもおかしくないと知りました」と話していました。
調査に関わった藤田医科大学の村川修一准教授は「衝撃的な数字で驚いた。こうした実態が社会に周知されることが大事だと思う」と話していました。