愛知 田原 縄文時代の貝塚からイヌのための副葬品

愛知県田原市にある縄文時代の貝塚で当時の人とイヌの関係性を示すとされるイヌのための副葬品が見つかりました。

田原市の伊川津貝塚は縄文時代の後期以降に作られ、一部が愛知県の史跡に指定されています。
この貝塚で行われた平成21年の調査では、イヌを埋葬した墓やその墓の中から骨と巻き貝の貝殻が2つ発見されました。
追加の調査で貝殻には削って作られたとみられる穴があり、埋葬されたイヌに供えられたと考えられるということです。
田原市教育委員会によりますと、今回のような副葬品は当時の人がイヌと今のペットのような一定の関係性を持っていたことを示すものだとしています。
今後、一般に公開することが検討されていて、学芸員の増山禎之さんは縄文時代には人がイヌを連れて狩りをしていたことを踏まえ「イヌに対する装飾品を手向けるというのは、狩りのパートナーという関係だけではなく、縄文人が愛情を持っていたことを表しているのではないか」と話しています。