秋の味覚 「栗よせ」づくり盛ん 岐阜・飛騨地方

岐阜県飛騨地方の秋の味覚、栗よせが高山市内の老舗和菓子店で盛んに作られています。

栗よせは栗の実が採れる時期に作られてきた飛騨地方伝統の和菓子で、作るのに手間がかかるため家庭で手作りする人が少なくなっています。
100年以上続く高山市の和菓子店では、9月2日から栗よせづくりが始まり、作業場では従業員が国産の栗の渋皮をむく作業に追われていました。

三代目の中田專太郎社長は、あんや小麦粉、砂糖などと蒸した栗をボールの中で混ぜ合わせて重さを量った後、木綿の布をかけたステンレス製の型に流し込んで蒸し器に入れました。
蒸し上がった栗よせは一晩、常温においた後切り分けて販売するということです。

店頭で試食した観光客は「おいしかったので祖母に買いました」と話していました。
和菓子店の広報担当の中田佳来さんは「まだ暑い日が続いていますが、栗よせを食べることで少しずつ秋の訪れを感じてほしいです」と話していました。

栗よせは使う栗の品種を変えながら12月までつくる予定だということです。