困難抱える若者の支援目指す人たち対象の研修 名古屋

さまざまな困難を抱える若者の支援に携わる人材を養成するための研修が19日、名古屋市内で開かれました。

不登校やひきこもりのほか、「居場所がない」と感じるなどさまざまな困難を抱える若者が増加しているとされる一方、若者の支援に取り組む団体などでは支援員の確保やそのスキルアップが課題となっています。
19日は名古屋市内で若者の支援に携わる人材を養成しようと愛知県生涯学習推進センターが研修を開き、大学生など30人あまりが参加しました。
最初の講義では参加者がグループになっての話し合いなどで子どもや若者が周囲に助けを求められない理由などについて考えました。
そして、「NPO法人全国こども福祉センター」理事長の荒井和樹さんが「対話や交流を通じて支援するアウトリーチでは、支援の押しつけになってしまうことがあるため、相手の意見や考えを尊重することが大切だ」と説明しました。
このあと別のNPO法人で若い女性の孤立を予防するための居場所、「meguruhouse」を運営する久野恵雅さんが活動について紹介し、家でも学校でもない第三の居場所が必要とされる理由や周囲とのつながりや、支援を継続することの重要性などについて話しました。
参加した女子大学生は「相手のペースにあわせて信頼関係を構築した上で支援することの大切さを学びました」と話していました。