愛知の県税収入 過去3番目の高水準 企業の業績改善追い風に

愛知県の昨年度の県税収入は1兆2949億円余りで、企業の業績が改善したことなどから過去3番目の高い水準になる見込みとなりました。

愛知県によりますと、昨年度の県税収入の決算見込み額は1兆2949億4700万円で、前の年度と比べて966億1600万円、率にして8.1%増えました。
県税収入が前の年度を上回るのは2年連続で、リーマンショック前の平成19年度と20年度に次いで過去3番目に高い水準となる見込みです。
増加の主な要因は県税の主要項目である「法人二税」が自動車産業をはじめとした企業収益の回復により4382億円余りと前の年度と比べて率にして22.4%増えたことや、地方消費税が資源価格の高騰などで輸入額が増加した影響で2963億円余りと率にして4.3%増えたことなどが挙げられます。
また、県税の徴収率は99.2%と前の年度より0.2ポイント増え過去最高で、クレジットカードやスマートフォンの決済アプリなどを利用した納税ができるようにしたことが要因だとしています。
県は「県税収入は回復しているが、県の今年度の当初予算では多額の基金の取り崩して充てている。今後も事業の執行を効率的に進めるなどして厳しい財政状況に対応していく」としています。