愛知 豊橋 豪雨の被災者に車を無料で貸し出し

6月、東海地方を襲った記録的な大雨で被害を受けた愛知県豊橋市で、水につかって車を使えなくなった人などに無料で車を貸し出す取り組みが始まりました。

この取り組みは東日本大震災の被災者支援のために設立された日本カーシェアリング協会が豊橋公園にある管理事務所に臨時の拠点を設けて、20日から始めました。
貸し出される乗用車は寄付された中古車で、被災した人であればことし10月末まで無料で借りることができます。
この日は自宅の車2台が水につかった豊川市の71歳の男性が訪れ、手続きのあとスタッフから車の鍵を受け取り感謝の言葉を繰り返し述べていました。
男性は「車がないと買い物に行くにも不便で、これで日常生活に一歩近づけます」と話しています。
協会では62台の車を用意する予定ですが、20日時点で176件の申し込みがあり、引き続き車の寄付や運搬のボランティアを募集しています。
日本カーシェアリング協会の吉澤武彦代表は「想定を超えるニーズがあり、被災した人が日常を取り戻す後押しになればと思う。もし車を手放す予定の人は寄付を検討してほしい」と話しています。
車の申し込みや寄付の問い合わせは日本カーシェアリング協会のホームページのほか、電話070−1140−5458でも午前9時から午後5時まで受け付けています。