愛知の県立高校で私生活制限する校則も 県弁護士会が調査

愛知県弁護士会が県内の県立高校を対象にした校則の調査を行った結果、旅行の際に学校の許可が必要など私生活について制限する校則が見つかったことがわかりました。

愛知県弁護士会は、今回初めて、149ある県立高校のうち、地域に偏らないよう50校を抽出して校則の実態を調査しました。
それによりますと、私生活で宿泊を伴う旅行をする際に事前に「旅行届」の提出を求める高校が複数確認されたほか、学校外での政治的な活動を禁止する規定を定めている高校もありました。
このほか、防寒用のコートを着用する場合に「許可願」の提出を求める高校や、下校時間を男子生徒と女子生徒で区別している高校もありました。
弁護士会では今回調査した50校に対して校則について生徒や教員向けのアンケートを行うほか、6月25日に校則の悩みを電話で受けつける「校則ホットライン」を実施してさらに実態を調べることにしています。
愛知県弁護士会子どもの権利委員会の粕田陽子弁護士は「校則は安心して学ぶ権利を守るルールなので、子どもの声が校則に反映されるようにさらに調査を進めたい」と話していました。