愛知の公立小学校の約14% 水泳の授業を学校以外の施設で

プールの老朽化や教員の負担軽減などを理由に愛知県の公立小学校のおよそ14%が今年度の水泳授業を民間のスポーツクラブなどのプールで行うことが、NHKの取材でわかりました。

小学校の水泳授業を巡っては、プールの老朽化や維持管理による教員の負担を軽減することなどを理由に、民間のスポーツクラブなどでインストラクターが指導する学校が全国で増えています。
NHKが愛知県内すべての市町村の教育委員会に取材したところ県内の公立の小学校960校のおよそ14%にあたる132校で今年度、水泳の授業を民間や公営プールなど学校以外の施設で行い、教員以外が指導することがわかりました。
このうち、すべての小学校で水泳の授業を民間のスポーツクラブなどで実施すると回答した自治体は、大府市、豊明市、みよし市、東浦町など、あわせて7の市と町でした。
その理由について、プールを建て替えるよりも民間のプールを活用した方が経費が削減できるとか、プールの水質管理が教員の大きな負担となり長時間勤務につながっているなどとといった意見も聞かれました。
スポーツ庁政策課の担当者は「民間のプールで行うといっても授業なので、立ち合う教員と指導者が事前の打ち合わせをしっかり行い、安全に実施できるようにしてほしい」と話していました。