「受精卵移動」でふ化したペンギンが卵を産み2羽のヒナかえる

長崎市の水族館で、全国でも珍しい「受精卵移動」という方法でふ化したペンギンが、成長して卵を産んで2羽のヒナがかえり、そのかわいらしい姿が報道各社に公開されました。

長崎ペンギン水族館では、別の水族館から受精卵を運び、専用の装置でふ化させる全国でも珍しい「受精卵移動」という方法で、おととしまでの2年間、9羽のコガタペンギンの繁殖に成功しています。

このうちの2羽がカップルとなり、ことし5月下旬、卵を産んで2羽のヒナがかえったことから、8日、報道各社に公開されました。

2羽とも生まれたときは30グラムに満たない小さな体でしたが、1か月あまりでおよそ1キロにまで成長した一方で、幼い時期特有の「綿羽」というふわふわとしたかわいい灰色の羽は残っています。

ヒナたちは飼育員の手の中で口や羽を細かく動かし、愛らしい姿を見せていました。

長崎ペンギン水族館では順調に成長すれば、今月下旬には一般公開したいとしています。

飼育展示課の小塩祐志さんは「育てる難しさはありますが、ヒナはかわいいです。もう少しで一般の方にお披露目できるので楽しみにしてください」と話していました。