「平和の灯」に向けて小中学校で平和を願うキャンドル作り

ことし9月に長崎市の爆心地公園で行われる催し、「平和の灯」に向けて、市内の小中学校ではキャンドル作りが行われています。

長崎市では、原爆の惨禍を忘れず、平和への思いを継承していこうと、毎年9月に国連が定めている「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」にあわせて、長崎市の爆心地公園で手作りのキャンドルをともす催し、「平和の灯」を行っています。

キャンドル作りは今月中旬から市内の小中学校で始まり、27日は爆心地に近い城山小学校で4年生およそ100人が参加しました。

児童たちは熱で溶かしたろうを保護者から紙パックに入れてもらいました。

続いて、紙パックを10分間水につけ、ろうが均等に行き渡るようパックを回しました。

最後に紙パックから固まったろうを取り出したあと、クレヨンを使って「平和」という文字や青空などの絵を描いて、キャンドルを完成させました。

キャンドル作りを終えた男子児童は「これから生まれてくる人たちが『核兵器』ということばを知らない世界になってほしい」と話していました。

長崎市によりますと、キャンドル作りはことし9月上旬まで行われ、3000本から4000本作られるということです。