伊豆諸島沖 海自のヘリ墜落事故 死亡隊員4人の葬送式 大村

ことし4月、伊豆諸島沖で海上自衛隊のヘリコプター2機が衝突して墜落した事故で、亡くなった大村航空基地所属の隊員、4人を追悼する「葬送式」が長崎県大村市で営まれました。

ことし4月、伊豆諸島の鳥島の沖合で、海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が訓練中に衝突して墜落し、乗っていた隊員8人のうち1人の死亡が確認されたほか、行方がわかっていない7人は死亡したと判断されました。

このうち、長崎県の大村航空基地に所属し、死亡が確認された副操縦士の西畑友貴1等海尉、また、死亡と判断された機長の松田拓也2等海佐、航空士の福留崇文2等海曹、それに、航空士の甲斐仁蔵3等海曹の「葬送式」が大村市の基地で営まれました。

式は非公開で行われ、海上自衛隊によりますと、隊員の遺族のほか、防衛省の関係者など600人余りが参列したということです。

その中で、海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長は「われわれは君たちの尊い犠牲を決して忘れない。君たちの志を受け継ぐべく海上自衛の任務を全うすることをここにかたく誓う」と弔辞を述べました。

海上自衛隊は、引き続き7人や機体の捜索を続けるとともに、回収したフライトレコーダーの解析を行うなどして事故原因の究明を進めています。