原爆資料館の展示更新へワークショップ 小学生の意見聞く

長崎原爆資料館の展示の更新に向けて検討を続けている長崎市が、外部から意見を募るワークショップを開始し、小学校で行われた1回目は子どもの視点を生かしたアイデアが発表されました。

長崎市は再来年度以降、原爆資料館の展示を更新する予定で、広く意見を集めるため、展示内容を議論するワークショップを19日から始めました。

1回目は、爆心地の近くにあり、前身の国民学校では原爆で多くの教師などが犠牲になった城山小学校で行われ、5年生のおよそ90人が参加しました。

子どもたちはまず班に分かれて長崎大学のRECNA=核兵器廃絶研究センターの中村桂子准教授とともに魅力的な資料館のあり方について意見を出し合いました。

この中で、「動画を流すモニターが高い場所に設置されている。小学生でも見られるようにしてほしい」とか、「展示の文章が長く要点がわかりにくいので、大事な部分は赤い文字で強調するなど工夫が必要」といった子どもならではの視点でアイデアが出されました。

そして、これらの意見を踏まえて展示コーナーの新しいレイアウトを紙に記入し、班ごとに発表しました。

長崎市平和推進課の原賀哲郎さんは「子どもならではの指摘で、これまで気づかないことも多かった。今後に向けて参考にしていきたい」と話していました。

ワークショップはあと2回行われ、来月18日に長崎大学の学生を対象に、8月24日に一般向けに開かれます。